Sat 14
Jul
2007

テアトルタイムズスクエアにて。
モーツァルトのオペラ「魔笛」を映画化したもの。原作は神話の世界だけれど、ケネス・ブラナーはそれを第一次世界大戦に置き換えて、さらにはドイツ語の原曲を、英語に直していマス。
「魔笛」はちゃんと見たことがなかったし、粗筋もロクに知らなかったので観にいったのだけれど。長い。139分は長いよ!!!!
楽曲は結構"聴いたことがあるなぁ"と思う曲が多かったし、声は美声だし、映像と音がとても巧くシンクロしている部分には思わずにや〜としたりもしたんだけど。
登場人物はやたらみんなハイテンションだし(オペラやミュージカルだとありがち?)、楽曲もハイテンションな曲が多いしで、139分は正直結構ツラかったな…(特に後半なんだかもう疲れちゃって、グラグラしてきた…)。
"これはノリと勢いで見るものなんだろうなぁ"、と思いつつも、ストーリーの整合性もやっぱり気になったし。
特に3人の童。3人ともとても可愛い子たちだし、歌声も天使。でもこの3人は夜の女王が主人公のタミーノの手助けとして遣わせたようなもんなのに、なんで途中から夜の女王の敵方のザラストロの遣いとかも引き受けちゃったりしてんの??? 魔法の笛とチャイムも、夜の女王という悪役がタミーノたちに与えたもののわりに、なんだか随分平和的な道具だしさ。良い道具に見えて実は危険な部分ももっている…、とかそういうウラ設定とかないの???と勘ぐりまくっていました。"心持次第で良くも悪くもなる道具"という設定とかの方が、その後、タミーノとパパゲーノに課せられた「試練」の意味とかも生きてきたと思うんだけどね。「試練」に合格したから、魔笛を使った「本番」に挑ませる、とかの方が、わかりやすいもん。 正直いって、映画の中で「試練」は、ちょっと唐突すぎてなんだかついていけなかったもんね。ザラストロがすごーく深刻そうな顔つきで、二人に「沈黙の試練」を課すから、すごく大事なことをなす為にゼッタイ必要なことなんだろうと思ったんだけれど、そこまで必要な試練とも思えなかったし。なんか別に最初から塹壕で笛を吹けばいいんじゃないの?と思ってしまった。
というわけで、楽曲には大方満足したんだけれど、139分ずっとハイテンションで聴いているのは疲れたし、ストーリーにも微妙にわだかまりをもったまま終了したのでした。でもまー、「魔笛」といえば、これか、と思えるくらいには雰囲気は掴めたので、今後きっと何かの役には立つでしょう(何の?)。
memo→オフィシャルサイト
memo2→オリジナルの粗筋はWikiなどにも。こうしてみると、タミーノは本当は王子様なんだね(映画では兵士だけど)。しかも時と場所は時代不詳のエジプトで、どうやらオシリス神やイシス神に仕える僧侶たちがザラストロたちなんだよね。…第一次世界大戦ものにされるより、むしろオリジナルのままで見たかったぜ…。